スマイル17・王様の裸

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  ――美羽・・・・  王雅の声が、聞こえた。  辺りを見回すと、王様スマイルを浮かべた王雅がいた。  どういうワケか、目が反らせられないでいた。彼を求める様に、私は腕を広げた。  そのまま王雅の大きな腕に包み込まれて、好きだ、と囁かれると、何故か頷いてしまった。  どうしてなの。どうして、拒否できないの。  桃園の時みたいに安心して背中に手を回して、王雅を抱き返した。  そのまま王雅に見つめられて、身体に触れられた。    恥ずかしくて俯くと、顎に長い指が伸ばされて、クイッと引上げられた。王雅の方を向かせられ、引き寄せられる。    心が高鳴る。 ――大丈夫、優しくする。 ――不愉快なんて、絶対に思わせない。 ――安心して、俺に全てを任せてくれ。 ――二人で愛し合おう。  甘く囁かれて、緊張でどうにかなってしまいそうだった。  知らない間に裸になっていて、王雅と抱き合っていた。  美羽、好きだ、と呟かれて、王雅が私に覆いかぶさって来た。  そのまま私と王雅は――・・・・  
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