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――美羽・・・・
王雅の声が、聞こえた。
辺りを見回すと、王様スマイルを浮かべた王雅がいた。
どういうワケか、目が反らせられないでいた。彼を求める様に、私は腕を広げた。
そのまま王雅の大きな腕に包み込まれて、好きだ、と囁かれると、何故か頷いてしまった。
どうしてなの。どうして、拒否できないの。
桃園の時みたいに安心して背中に手を回して、王雅を抱き返した。
そのまま王雅に見つめられて、身体に触れられた。
恥ずかしくて俯くと、顎に長い指が伸ばされて、クイッと引上げられた。王雅の方を向かせられ、引き寄せられる。
心が高鳴る。
――大丈夫、優しくする。
――不愉快なんて、絶対に思わせない。
――安心して、俺に全てを任せてくれ。
――二人で愛し合おう。
甘く囁かれて、緊張でどうにかなってしまいそうだった。
知らない間に裸になっていて、王雅と抱き合っていた。
美羽、好きだ、と呟かれて、王雅が私に覆いかぶさって来た。
そのまま私と王雅は――・・・・
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