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パチッ
目が開いた。
見渡すと、お泊り保育でいつも使っているホールだった。
端の方に、少しだけ茶色くなった日焼けの跡みたいなシミが出来ているのが見えた。ここは、見知った場所だ。
右隣には、王雅が眠っているのが見えた。
今のは――夢?
何なの、一体!
どうして私が、王雅と××する夢なんか見なきゃいけないのよっ!
信じられないっ!!
アレだけ嫌だって言ったのに、昨日王雅が、私の隣に絶対寝るんだって、このポジションは絶対譲らない、と子供みたいに拗ねて暴れようとするから、リョウ君とかサトル君を私の左横に眠らせて、王雅に手を出されないように、ボディーガードを頼んだんだったことを思い出した。
朝からサイテーな夢を見てしまった。
肌の感触がリアルだったのは、すぐ傍に本物が眠っていたから。
起き上がろうと思ったら、抱き寄せられた。
胸に手が伸びてきて、触られた。
ちょっとちょっと――っ!!
「美羽、好きだ・・・・」
寝言で、さっきの夢で見たように囁かれた。
もうっ、止めてよ――っ!!
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