2104人が本棚に入れています
本棚に追加
ワザとじゃないし、寝ている所をビンタするワケにもいかないから、体制をあれこれ変えて、何とか王雅の腕から抜け出した。
王雅は、丁度傍にあったというより転がって来たサトル君を、ガッチリ抱きしめているわ。寝ぼけて私と間違えているのね。
ああ、サトル君のお陰で助かった。さっさと着替えてご飯の支度しましょう。
私は隅の方で着替えを済ませて簡単に支度を整え、ホールの外へ出た。
調理場に行き、お米を洗って御飯の釜に仕掛けてスイッチを入れた。
ガスで炊くから美味しいのよね。昨日、夕方には飯盒炊爨してキャンプファイヤーもやって、みんなすごく楽しそうだったし、王雅も初めてのカレー作りに挑戦して、楽しそうだった。
花火も綺麗だった。王雅は手持ち花火をやったことがないというから、沢山やらせてあげたら、子供みたいに喜んでいた。
子供たちと一緒に走り回って、手持ち花火の煙で、空中に絵を描いたりして遊んでいたの。王雅って、本当に大きな子供よね。
こんな花火やったことないから、ってすごく嬉しそうに喜んでいたわ。
この手持ちの花火は、商店街のエコシール貯めて貰ったのよ。この日の為に、抜かりなく貯めておいたの。
打ち上げ花火の方は、毎年子供たちの為に商店街の人達が、お祭りの時に使う花火を分けてくれるから、タダでゲットしているのよ。その代わり、お祭りは色々とみんなで協力してお手伝いをしているの。
最初のコメントを投稿しよう!