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「なんだよ、うるせーな」
「なんでハダカなのよっ!?」思わず叫んだ。
「汗かいたから、着替えようと思って。着替え取りに来ただけだよ」
「はっ、早く、服着てよね」
刺激が強すぎて、視線を反らせた。美羽、好きだ、と囁かれたあの時の王雅が、脳内に蘇ってしまう。
記憶から追い出したいのに、追い出せない。
夢の中の私は素直で、王雅の愛を受け入れて、そのまま――
「何だ、美羽。お前そんな赤くなってさ・・・・もしかして、俺の裸見て興奮してんの?」
「なっ・・・・ち、違うわよっ!」
王雅の裸に興奮しているのは、間違いなかった。
図星だったことを悟られたくなくて、慌てて否定した。
王雅はこれ幸いとばかりに私に近づいて、手を壁に付けて私を囲った。
入口近くの壁に閉じ込められ、退路を断たれた上、更に顔を覗き込まれた。
「ん? 上だけじゃなくて、下もどうなってるか、何なら今すぐ、ココで見せてやろうか?」
エロくて悪そうな顔で私を見つめ、王雅が挑発してくる。
「何考えてんのよっ!! バカッ! 変態っ」
「興奮して、俺が欲しくなっただろ?」
「じょっ、冗談言わないでっ。誰がアンタなんか!」
もう止めて! もうこれ以上近づかないで!!
じゃないと、おかしくなる。
私が私でいられなくなる。
王雅が欲しいって、口走ってしまいそうになる。
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