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「そーなんだよ。メチャクチャ痛いんだ! もう、死にそーなくらい」
二人の話に割って入った。「何が死にそー、よ。アンタなんかしぶといから、ちょっと叩いたぐらいじゃ死なないわよ。大袈裟ね」
「まりな、助けてくれ。俺、美羽にイジめられてんだ。叩いたの、美羽なんだ」
王雅がまりなちゃんを盾にして、彼女の後ろに隠れるようにして立った。「親からもらった大切な顔に強烈ビンタされたんじゃ、キズものになって婿にはもう行けないから、責任取って結婚するしかねーと思うよな? なあ、まりなもそう思うだろ」
「ちょっと。まりなちゃんにヘンな事言わないでよ。私が悪いみたいじゃない」
「その通りだ。お前が悪い。だから結婚しろ」
「王雅っ!」
なんで私が悪いからって結婚することになるのよ! 意味わかんないわっ!!
「まりな、助けて」
王雅が盾にしたまりなちゃんの後ろから顔だけ出して、彼女に助けを求めている。
「美羽、ダメなのだ。王雅の事イジめたり叩いたりしちゃ、カワイソウだよ。ほっぺた、チョー痛そうだし」
悲しそうな目を向けられて、まりなちゃんに見つめられた。
「まりなちゃん、違うの。あの、これには深いワケがあって・・・・その、王雅が悪いのよ」
必死に弁解した。
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