スマイル17・王様の裸

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  「そーなんだよ。メチャクチャ痛いんだ! もう、死にそーなくらい」  二人の話に割って入った。「何が死にそー、よ。アンタなんかしぶといから、ちょっと叩いたぐらいじゃ死なないわよ。大袈裟ね」 「まりな、助けてくれ。俺、美羽にイジめられてんだ。叩いたの、美羽なんだ」  王雅がまりなちゃんを盾にして、彼女の後ろに隠れるようにして立った。「親からもらった大切な顔に強烈ビンタされたんじゃ、キズものになって婿にはもう行けないから、責任取って結婚するしかねーと思うよな? なあ、まりなもそう思うだろ」 「ちょっと。まりなちゃんにヘンな事言わないでよ。私が悪いみたいじゃない」 「その通りだ。お前が悪い。だから結婚しろ」 「王雅っ!」  なんで私が悪いからって結婚することになるのよ! 意味わかんないわっ!! 「まりな、助けて」  王雅が盾にしたまりなちゃんの後ろから顔だけ出して、彼女に助けを求めている。 「美羽、ダメなのだ。王雅の事イジめたり叩いたりしちゃ、カワイソウだよ。ほっぺた、チョー痛そうだし」  悲しそうな目を向けられて、まりなちゃんに見つめられた。   「まりなちゃん、違うの。あの、これには深いワケがあって・・・・その、王雅が悪いのよ」  必死に弁解した。
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