2108人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふうん。難しいのだ。好きじゃないけど嫌いじゃないのか。うーん・・・・」
まりなちゃんは頭を抱えて悩んでいる。「でも、好きじゃなかったら、キスなんかしないと思うのだ」
「そ・・・・それは・・・・自分でも良く解らないんだけど、でも、好きじゃないの。軽率な事をしたとは思っている。それについては、反省しているわ。だから、王雅には言わないで。アイツは私がキスした事、知らないから。約束してくれる?」
「ウン。わかったのだ。王雅には言わないよ」
「でもさっき、昨日、って何か言いかけていたけど、王雅にキスした事知らないんだったら、まりなちゃん、何を言おうとしたの?」
「うん、あのね。昨日美羽と一緒にお風呂入った時、王雅の事大切かどうか、オレ聞いたよね。美羽、まあ大切かな、って言ってたから。それを言おうと思って・・・・。大切だったら、ちゃんと大切にしないと、失くしちゃうから。失くしてからじゃ遅いし、後悔しちゃうのだ。それを言っておこうと思って」
「そっか」
今のは、完全に私の早とちりだったのね。
でも、キスした事バラされるのかと思ったら、身体が勝手に動いてた。
間違いでも私からキスしたなんて王雅に知れたら、何されるか解ったもんじゃないし。
最初のコメントを投稿しよう!