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「ホラ、まりなちゃんがそんな顔してちゃダメよ。それから、さっきの事、絶対王雅に言わないでね？ 約束よ」
「ウン････」
「こーらっ。何時までもそんな辛気臭い顔してたら････こうしちゃうから！」
まりなちゃんを思い切りくすぐった。
「あははははっ。みうっ、ダメなのだっ！ ダメっ、くすぐ････ったいぃ、あぁ――っっ！」
ありがとう、まりなちゃん。
優しいまりなちゃんに、心が癒されたわ。
それから二人で調理場まで戻った。
朝食をいっぱい作って、みんなに沢山食べて貰って、後片付けに入った。
まりなちゃんが食器を下げに行ってくれたから、私と江里ちゃんで手分けして洗い物をした。
「美羽さん、お泊り保育にご一緒させてもらって、ありがとうございました」
突然、江里ちゃんにお礼を言われた。
「えっ、そんなの改まって言わなくても大丈夫よ。沢山お肉やお野菜貰っちゃったし、子供たちも大喜びだったからね。こっちがお礼を言わなきゃいけないくらいなのに」
今回、江里ちゃんが沢山の食材を用意してくれたおかげで、私は何も用意しなくてもよくなったから、その分のお金が丸々浮いたの。浮いたお金は何かの時の為に、貯めておこうと思っている。
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