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「いいえ、そんな。お礼なんて、止めてください。本当に楽しくて、夢のようです。ここでは、私をアイドルとしてじゃなく、普通の女の子としてみんな接してくれるから・・・・それが本当に嬉しいんです」
「・・・・アイドルのお仕事っていうのは、大変なのね」
「そうですね。アイドルとしての仕事は、想像以上に大変で。彩――妹の医療費を稼ぐためとはいえ、スカウトされて売れたら沢山稼げるからって言われて、簡単だからとりあえずやってみて、って言われたので、何も知らなかったし、この仕事の事を安易に考えていたのも事実です。実はこの前も、まりなさんの前で仕事が辛いって、愚痴ってしまったところなんです」
江里ちゃんが可愛く舌を出した。
アイドルというのは、大勢の人を夢中にさせなきゃいけないんだものね。そりゃあ大変だわ。
これだけ可愛い女の子だったら、嫌な虫(男)がウヨウヨ寄って来そう。
私は絶対に出来ないわ。ホステスの仕事でさえ、あんな状態で一時間程度しか我慢できなかったのに。
男が寄ってきたら、私の場合、片っ端から張り飛ばしてそうだわ。
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