スマイル17・王様の裸

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 まりなちゃんを見つめて、楽しそうに笑って、王雅が彼女の頭を軽く小突いている。ふわふわの肩までの金髪を撫でて、優しい顔で、まりなちゃんに何か話しかけていた。  それを見て、何だかモヤモヤした。  王雅の優しい顔は、あの笑顔は、私だけが知っているハズなのに。  他の誰にもその顔、見せないでよ――  そんな事を考えて、ハッと気が付いた。  私は一体、何を考えているの。  ヤキモチ?  まりなちゃんに?  まさか。  私ともあろうものが。  セクハラ大王に対して、モヤモヤしちゃうなんて。  本当に、どうかしているわ。  これ以上心が乱れる前に、私は彼等に背を向けて、調理場へ戻った。
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