スマイル17・王様の裸

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 あれから片付けを終え、紙飛行機を作って飛ばす事になった。  まりなちゃんがお友達の祐樹(ゆうき)君に聞いたものを、みんなに教えてくれた。  彼女は誰にでも優しくて、誰の心でもほぐして癒してくれる。  まりなちゃんと話すと、心が温かくなるの。王雅も、そうだったのかしら。  モヤモヤを拭え切れなくて、頭を振った。  バカみたい。今はみんなと遊ぶことに集中よ!  早速まりなちゃんが持ってきてくれた折り紙を折って、飛行機を作った。 「先端を少し折るのがコツなのだー」  丁寧に折り方を教えてくれて、言われた通り少しだけ先端を折って、飛行機が水平になるようにした。ちょっと飛ばすと、驚く程向こうの方に飛んだ。 「きゃー」 「しゅー」  二歳組チームはきゃあきゃあ言いながら、飛行機を飛ばしては拾い、飛ばしては拾い、と繰り返していた。 「オラーっ!!」  掛け声を上げて、ライタ君が力いっぱい飛行機を飛ばしている。力み過ぎていて、却って飛んでいない。 「ライタ、それじゃダメなのだ。もっと優しく飛ばさないと、飛行機さん飛んでくれないのだ! あ、ココももう少し折った方がいいのだ」  ライタ君の飛行機をまりなちゃんが修正してくれた。よーし、と再び飛ばすと、すうっと空気の抵抗を受けなくなった飛行機は、かなり向こうの方まで飛んで行った。
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