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「スッゲー!! 結構飛んだぞぉ! イエーイ!」
ジャンプしながらライタ君がはしゃいで、飛行機を取りに走って行った。
他の子も上手に飛ばしていた。王雅を見ると、上手く飛ばせていないようだ。
「王雅、ちょっと貸して。先端が曲がっているのだ」
まりなちゃんがそれに気が付いて、王雅の飛行機を修正してくれた。
その後に飛ばした飛行機は、ライタ君と同じようにかなり向こうの方まで飛んで行った。
「やったぜ! スゲー!! メチャクチャ飛ぶようになった!」
ライタ君と同じように喜んでいる。まるで子供だわ。
でも、今の貴方の笑顔、本当に輝いている。
誰にも見せたくない、王様スマイルで。
「美羽っ、ちょっと見てくれよ! ホラっ、メチャクチャ飛ぶようになったんだぜ!!」
大急ぎで私の方へやってきた王様は、得意気に飛行機をかなり向こうの方まで飛ばして、ドヤ顔を見せた。
あ、褒めろってコトかしら。
「うん、スゴイね。かなり飛ぶようになったわね」
「だろだろ!? おもしれーな、紙飛行機って! 俺初めてやったんだけどさ、スッゲー楽しい!」
褒めたら、輝く王様スマイルが返ってきた。
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