スマイル18・王様子供を守る

15/26
前へ
/814ページ
次へ
  「バカ、違うっつーの。そんなんじゃなくて、お前からキスしてくれたら、来てやってもいーぜ。俺に会いたいんだろ? 俺への礼だよ。それで手を打ってやる」 「なっ・・・・何言ってんのよ! そっ、そんなコト出来るわけないでしょっ!!」  何を言い出すかと思えば!   「昨日、俺にキスしてくれただろ」 ――あの時の事、気が付いてたの!? ひょっとして、起きてたの!?  どうしようと思ったら、急に顔が赤くなった。焦ってしまい、上手い言い訳も何も浮かばなかった。  そんな・・・・気が付かれていたなんて。  真崎美羽、一生の不覚!! 「なっ・・・・そ、それは・・・・だから・・・・あ、あの、さっき! そう、さっき! サトル君のお母さんに、施設で間違いが無いように気を付けるって言ったところだし! ここでそんなコトしちゃダメなんだから! 見つかったら困るでしょっ!」  話をすり替えた。 「施設じゃなきゃいーのかよ。じゃ、外行こうぜ」 「ちがっ、ちがう・・・・そうじゃなくてっ・・・・だから、あの・・・・もうっ!!」  怒ってごまかした。ごまかせてないと思うけど、もう、とぼけ通すしかないっ!!
/814ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2101人が本棚に入れています
本棚に追加