スマイル18・王様子供を守る

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  「うん、サンキュー、ミイ。じゃ、いただきまーす」  王雅が綺麗なお箸使いで出来立てのハンバーグを口に運んだ。こういう何気ない仕草とか、やっぱり上品だなって思う。  ハンバーグだけど、上にかかっているデミグラスソースもオムライスの時に使うもので、しっかり煮込んで作ってあるから美味しいのよ。ハンバーグも残った食パンとか野菜とか色々入れるから、ヘルシーで美味しいし、隠し味にも手を抜かないから、本当に柔らかくて美味しいの。オムライスに次ぐ自信作よ! 「う・・・・まい」  祈るように王雅の反応を見ていたミイちゃんが、うまいと漏らした王雅の一言に、安心して笑顔を見せた。 「何だコレ! メチャクチャ美味いんだけど!! おかわりあるっ!?」  私に向かって勢いよく王雅が尋ねた。 「あ・・・・うん。沢山作ったから、まだまだあるわよ」 「あと十個は食える! 残しといて!! キープな、キープ! あと十個は俺んだから」 「あっ、王雅お兄さんだけズルいっ! ミイもおかわりするの!!」  王雅とミイちゃんが競争してハンバーグを食べだした。 「ちょっとちょっと、ゆっくり食べてよ。王雅のおかわりの十個もあるし、ミイちゃんがおかわりする分も、ちゃんとあるから」  
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