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あれからご飯も終えて、王雅は帰るのが名残惜しいと言って、子供たちのお風呂を入れるのを手伝ってくれて、それからもいっぱい遊んでくれて、現在午後八時半。
いい加減子供たちを寝かせなきゃいけないし、いつまでも王雅を引き留めておけないから、帰ってもらう事にした。
「王雅、今日は本当にありがとう」
玄関先までみんなで見送りに来て、手を振った。
今日は、貴方がいてくれて本当に良かった。
頼れる人がいることが、どんなに心強いか――それは貴方に教えるワケにはいかないけど、とっても感謝しているのよ。
「おーたん、かえかえー、めー! うえぇ――ぇん!!」
チイちゃんが王雅の脚にしがみついて、泣きじゃくっている。
王雅に帰って欲しくないって、帰っちゃダメって、王雅を困らせながら泣いているわ。
「チイ・・・・ごめんな。またすぐ来ていっぱい遊んでやっから、泣くなよ」
別れを惜しむように、王雅がぎゅうっとチイちゃんを抱きしめてくれた。
「やー、やぁー! おーたん、おーたぁーん!」
甘えん坊でかわいいチイちゃん。王雅が大好きなのね。
帰って欲しくないわね。楽しかったものね。王雅と過ごす時間。
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