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「ええ、任せておいて。貴方がまた来てくれるまで、みんな待っているから」
「うん。じゃ、またな」
王雅は名残惜しそうに何度も振り返って、やがて帰って行った。
また、暫く静かになるから、淋しくなるわね。
大きな子供が、自分の家へ帰ってしまったんですもの。
「さ、みんな、淋しがってばかりいないで、ちゃんといい子にしていないと、王雅お兄さん、また来てくれないわよ? もう遅い時間だから、そろそろ寝ましょう」
王雅を見送って、淋しそうにしょんぼりしている子供たちを連れて、さっき王雅が用意してくれた布団にみんなを寝かせた。
電気を消して暗くすると、あっと言う間にみんな眠ってしまった。
今日は、いっぱい遊んだものね。
さあ。後片付けも全部終わったし、今からアルバム作りしよう。
楽しかった思い出、少しだけだけどアルバムに収めてしまおう。
調子の悪いプリンターに頑張って貰って、撮影した写真を撮影順にアルバムに貼った。
今回のお泊り保育は、少ししか写真撮れなかったから残念だけど、みんなが楽しそうに食事をしているシーンが撮れたから、これだけでもいいわ。
食事の写真を貼り終えて、ひとつだけ毛色の違う最後に撮影した写真を手に取った。
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