スマイル19・王様ピンチに現る

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  「あ、今日はまだそこまで暑くないけど、あんまり外で遊び過ぎたら倒れちゃうから、三十分だけね。時間になったら、先生が呼びに来るから」 「はーい」  サトル君は広場の滑り台の方に走って行った。そこへ、玄関からリョウ君やライタ君も飛び出してきて、一緒にあそぼ―と三人で仲良く遊び始めた。  熱中症が心配だから、こまめに声掛ける様にしましょう。私は昼食の準備の途中だったから、キッチンへ戻って続きをすることにした。  誰か、危ないよって心配してくれてたわね。ありがとう、大丈夫よ。今日はそこまで日差しもないし、子供たちの事は、常にちゃんと気を付けているから。  そうそう。王雅がプレゼントしてくれたプールは、ちょっと前に大雨が降ってドロドロになっちゃったから、お願いして業者の人に片づけてもらったから、もう無いの。  でも、プール設置中は近所の保育園や幼稚園だけでなく、お世話になっている近隣の施設のみんなにも使って貰えて、沢山遊ばせてもらったのよ。  本当に子供たちの楽しそうな顔を見れて、良かったわ。  またやりたいって子供たちが言っているけど、あんな大掛かりなプールは流石に作れないから、少し大きめの普通のビニールプールで今度遊ぶ事にするのよ。
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