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最終手段で、近所のコロッケ友達の暁(あかつき)まりなちゃんに、施設の留守番を頼むことにした。
まりなちゃんは、商店街で友達になったコロッケ友達なの。
というのも、不定期で開催される私達の楽しみの一つであるイベントの、商店街で三個百円に値下げされる特売コロッケ発売に、子供達の用事で出遅れてしまった時、買いそびれてがっかりしていたら、まりなちゃんが声をかけてくれて、コロッケを分けてくれたのがきっかけで友達になった。
施設の事を何時も気にして、よくここにも遊びに来てくれる、仲良しの女の子。
近くの大きな緑の花公園に出店している『のんき』というアイスクリーム屋で、アルバイトをしているの。
前、施設にそのアイスクリームを持ってきてくれたんだけど、本当に美味しかったのを覚えている。
まりなちゃんは、金髪の肩までのふわふわの髪に、パッチリ団栗目の愛らしい子。
不思議な魅力があって、笑顔が素敵で優しい少女。年齢は多分十七、八歳位かな。近所に住む彼女は、商店街でも人気者だった。
できれば働いて稼いだお金でリョウ君にプレゼントを買ってあげたかったのもあるし、残金四百七十二円では、流石の私でも一週間持たせることができないから、無理を承知でまりなちゃんに留守番をお願いすることに決めた。
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