スマイル1・王様をビンタで成敗

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 まあ、まりなちゃんについてもっと詳しく知りたいなら、『プレゼント』っていう作者別作品を読めばわかるわ。  とにかくまりなちゃんも私も、スマートフォン(携帯電話)みたいな便利な機械は持っていないし、のんきは公園に露店出店で電話が無い為、手紙で用件をお願いすることにした。  施設で一番年上の六歳で、坊ちゃん刈りが特徴、しっかり者のまじめで素直な男の子、学(まなぶ)君――愛称ガックン――に、公園まで手紙を届けるお使いに行ってもらった。  手紙には、私がやむを得ない事情で施設を十時半位まで留守にすること、施設での留守番をお願いしたい事を書いた。その場でまりなちゃんに読んで貰って、返事を聞いてくれるようにガックンに頼んだ。  ガックンはお使いを頼んだらすぐ公園に向かって、すぐ返事を聞いて帰って来てくれた。  まりなちゃんは快くオーケーしてくれたみたい。いい返事を貰えて良かった。  これで、今日の留守番は確保成功ね。  留守番を頼める人ができたから、今日だけクラブにアルバイト行こう。  リョウ君の誕生日も迫っているし、一日でも早く五千円欲しい。  私はまだ若いから、多分雇ってもらえるハズよ。一日体験して、やっぱり合いませんでしたーって言おう。それで、五千円ゲットよ!!  ドレスとか何も持ってないけど、貸してくれるのかしら。  よく解らないから、とりあえず電話してみよう。フリーダイヤルなのが助かるわ。  私がこのクラブに決めたのは、問い合わせがフリーダイヤルだったからに他ならない。  
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