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あらすじ
周辺諸国との戦争で国土を拡大し続ける『イスブルグ帝国』で、無敵の英雄として名を馳せる騎士、オンラード・プロゴニスタ。
圧倒的な活躍ぶりから次期皇帝とまで言われていたが、親友の裏切りにより全てを失い、剣奴にされてしまう。
復讐の機会を待ち続けていたある日、親友である現皇帝、ロクーラ・エンペラドールから東の小さな島国『ミギの国』の姫君を首都まで送り届けるよう命令を下される。
姫の名は徳川桜。愛する祖国を帝国から守るため、皇帝の花嫁となるのだという。
途中、盗賊の一団に襲われイスブルグの軍とはぐれてしまったものの、オンラードはかつての親友を殺すため、桜姫は皇帝と結婚して両国の戦争を阻止するため、桜の従者である不破景義や帝国の侍女であるユキカと共に四人で首都を目指す。
極度の平和主義者の桜を苦手としていたオンラードだが、旅の中で彼女の明るさと優しさに惹かれていく。桜も自分を守り続けるオンラードに惹かれていくが、皇帝の花嫁になるという未来が邪魔をする。
揺れる二人の関係に気付いた景義が、旅の途中でユキカと共に裏切った。実は彼はイスブルグの内通者で、桜を無理やり連れ去ろうとしたのだ。
桜はオンラードに守られたが、景義の裏切りにショックを隠せない。それでも「景義を信じたい」という彼女の思いに心を打たれ、オンラードは桜に自らの過去を打ち明ける。
互いの心に触れて深い愛が芽生える二人だが、首都に着いたことを機に剣奴と姫君は離れ離れとなる。
桜の決意を知って復讐を迷うオンラードに、ロクーラは平然とこれまでのことは全てオンラードを手に入れるための計画だったと語る。
オンラードは激高するが、我を忘れた隙に捕らえられてしまう。
万事休すかと思われた時、オンラードを助けたのはユキカだった。城の内部でロクーラを殺そうとする動きがあるため、彼を助けて欲しいと頼まれる。
迷いながらも結婚式場に向かうと、ロクーラはすでにイスブルグの兵に襲われ、致命傷を負っていた。
迷う心を振り切り、オンラードはロクーラを助けようと手を差し伸べる。
その優しさに触れ自分の望みが叶わないことを理解すると、ロクーラはオンラードと決着をつけ、彼を皇帝に指名して息を引き取る。
こうしてオンラードは皇帝に返り咲き桜と結婚。イスブルグとミギの国との戦争は回避され、二人は幸せに暮らした。
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