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イメージ。
一瞬、ロクーラの姿。
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オンラード、憎しみを込めて桜を睨む。
オンラード「誰かを信じても自分が傷つくだけだ。あなただって一度裏切られれば、信じる事がどれだけ無駄か痛感するさ」
桜、じっとオンラードを見つめ、笑う。
桜「……ああ、その時は、思い切り笑ってやってくれ。だがもし、私が信じたことで報われた時は……」
桜、ギュッと拳を握る。
桜「(笑顔)少しでいい。周りを信じてみて欲しい」
オンラードと桜、しばし見つめあう。
桜の手、僅かに震えている。
オンラード「……本当に、とんだ大バカ者だな、あなたは」
桜「え?」
オンラード、俯き火傷に手をやる。
オンラード「こんな俺ごときに、どうしてあなたはそこまで……」
オンラード、しばし黙る。
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廊下の奥。
陰(景義)血が滲むほど拳を握る。
景義「(悔しそうに)……姫様」
四話に続く
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