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「殺すんだよ。渡辺って奴に言ってやりたいんだろ?」
「ち、違う、別に人殺しがしたいわけじゃなくて…」
「あ?だったらどうやって言う事聞かすんだよ」
ぼくはしどろもどろに訴えた。
「い、言う事を聞かせたい訳じゃなくて。ぼくはそのう、こんなだから…特技はないし、ちょっと太ってるし…その、自信がほしいんだよ」
「要するに殺したいんだろ」
なんでそうなる!?
「違うよ…も、もういいお邪魔しましたっ!」
勇気を出してダッシュで社を飛び出し走る。
「な、なんでついてくるんだよ!」
が、死神は背後に浮かんでなんと家までついてきた。
「祈りを聞いたんだから何回か殺すまではそばにいようと思ってな。他の奴には見えないから安心しろ」
「えぇ~…」
死神にとりつかれて安心な訳ないんですけど…。
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