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アルマ・ハッカイードは病気の姪ラーラを教皇女の主治医に診せるため、黄金を求めて伝説の島「ジパング」行きの船に船乗りとして乗り込む。
実はその船は、ジパング産の生糸を原料とした「魔法の絨毯」により、空飛ぶキャラック船だった。
リフィレンツェを出港したその夜、船は何者かの襲撃に遭う。アルマは兄からもらった腕輪を追って海へ落ち、翌朝、砂浜の上で目を覚ます。
近くで玉龍が、醐上の遺体を前に泣いていた。後を追おうとする玉龍をアルマが必死に止めていると、黒衣の僧、サンがやってくる。そしてサンが連れていた少女・ソラが手をかざすと、醐上が息を吹き返す。
一緒に旅をすることになる五人。喧嘩や仲直り、人助けなどをしながら旅を進め、互いに成長し、絆を深める。最終的にアルマ・サンはジパングへ、残りの三人は金泉国へ行くことに。
ジパングに辿り着いたアルマは、その姿を見て途方に暮れる。ジパングは二十年前、噴煙を上げる山を残し、海へ沈んでしまっていた。
一方、金泉国へ戻った醐上は、朝廷内の様子に違和感を覚えながらも、王決めの儀式に臨む。王は皇子たちに国に伝わる宝剣を抜くよう命じる。誰も触れることさえできないまま、順番が来た醐上は見事剣を抜いてみせる。ところが王はすぐさま醐上の右手を斬り落とし、その手で剣を掴もうとした。金泉国は何者かによって乗っ取られていた。
王の正体は、かつて教皇女の主治医をしていたミシェル・ド・ノートルダムであり、ソラと共に楽園ジパングから地上へやってきた人間「イチ」だった。
ノートルダムはジパングに攻め込み、楽園を手に入れるという野望を持っていた。
野望を阻止しようとする五人だが、次第に追い詰められていく。また、アルマはラーラの命と世界の危機の間で葛藤する。
シリウス五世や、旅の途中で関わった人々の協力もあり、ノートルダムは倒される。
リフィレンツェに戻ったアルマは旅行記を出版。それがベストセラーとなり、手に入れた大金で、医者にラーラを治療してもらう。
醐上は金泉国の王となり、サンはソラと共に伝道の旅に出る。
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