登場人物

4/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
〇醐上 旅の仲間。黄大陸の大国、金泉国の青年。十七歳。 右足が不自由で杖をついている。また眼病のため、目には布を巻いている。 〈性格〉 聡明で落ち着いている。年下のアルマにも丁寧な口調で接する。 大きな善のためなら、多少の犠牲は必要という冷酷さを持っていたが、旅を通じて自身の傲慢さに気づき、統治者としての器の大きさを手に入れる。 〈秘密〉 実は金泉国の十二番目の皇子である。赤い目は王族の証のため、隠している。 金泉国の王は即位後、「梅精」という期間を過ごす。この期間中、一年間にわたり、国中から集められた女たちが百人以上の王の子を産む。子供たちは十歳までに十二人を残して全員殺され、選ばれた皇子たちは周辺の属国で育てられる。最後の皇子が十八となる朝、次王を決める儀式がある。 強力な後ろ盾もなければ、足のため武功もたてられない醐上は、外交を自分の強みにするため、各地を旅している。シリウス五世に謁見した帰り、ジパング行きの船に乗る。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!