9話 人生罰ゲーム

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" へそくりでジュエリーをゲット " と書いてある。 すると、ピンポーン!と呼び鈴が鳴った。 「誰かしら?」お母さんは、そそくさと玄関に向かった。いつもゆっくり立ち上がるくせに、今日は何故か小走りだ。ミカは怪しんで、後をついて行った。「何これ?凄ーい!」とミカが小箱を持って走って来た。中には真珠のネックレスが輝いている。 「お、お前これ?」とお父さんが震えている。 「ま、まあ、たまにはいいかなっと思って。でも、ネットの安物よ」とお母さんがうろたえている。 「でも、ここにへそくりでって書いてあるぞ!」 お父さんはゲームを指差した。へそくりが気になるのかよ! 「たかがゲームじゃない。さ、それより続きよ。次はミカね」とお母さんは上手く?(半ば強引だけど ) 切り抜けた。 ミカは6コマ進むと、" 初体験、耳にピアス " に止まった。お姉ちゃんを見ると、両手で耳を塞いでいる。「ミカ、手を退けて耳を見せてみろ」とお父さんが睨んでいる。 「な、何よお!たかがゲームじゃない。ねえ?」 そう言ったお姉ちゃんの脇を、僕はくすぐった。 「ちょ、ちょっと!やめてよ」ミカが笑いながら髪を揺さぶった時、耳たぶのピアスが見えた。 しかも2つも。 「お、お前、まだ高校生だろ!しかも親に内緒でえ!」お父さんは半泣きだ。 「大げさよ。皆んなやってるわよ」ミカは開き直って言った。 するとお母さんが「とにかく、ピアスはまだ早いわ。後でゆっくり話しましょ」と優しく言った。 「真珠はいいんだ」とお姉ちゃんは反論したが、ジロリとお母さんに睨まれて、黙ってしまった。 女って怖い。 「分かったわよ。次ツヨシよ」そしてゲームは続いた。
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