9話 人生罰ゲーム

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7だ!ラッキー7だった。僕はコマを進めた。 " 大失敗、家族の大切な物を壊す " と書いてあった。 僕は頭を抱えた。すると突然、3人は部屋を飛び出した。お母さんは、寝室にある十何万もする美顔器のセットを前に「よかったあ、無事だったわ」と胸を撫で下ろし、お姉ちゃんは、高級なバッグを舐め回す様に「どこも傷つけてないでしょうね!」と確認している。 すると廊下から「ああーっ!」とお父さんの悲痛な叫びが。そして、曲がったゴルフクラブを抱えて戻ってきた。 「つ、ツヨシ、何だこれは!どうして俺なんだ?」 お父さんは、真っ青だった。 「ごめんよ、お父さん。庭の木の上に引っかかったボールを取ろうと思って。丁度いいのがあったから」僕はぽりぽり頭をかいた。 「お前らは、本当に寄ってたかって…」とお父さんは、今度は顔を真っ赤にさせた。 「こ、このゲームが悪いのよ!」とお母さん。 「そうよ、何かおかしいわよ、これ」とお姉ちゃん。「僕が見つけたから…ごめんなさい」僕はついでに謝った。 「いや、ゲームのせいじゃない!実際に起こったじゃないか。きっと心の中で、悪いと思った事をゲームが教えてくれているんだ。心の鏡なんだよ!」 お父さんは熱弁して、バンッ!とゲームを叩いた。 すると、ルーレットが回った。 「あら?次はお父さんだったわね」とミカが勝手にコマを進めた。 " 2人の秘め事、メールに注意 " となっていた。 「え?」お父さんが、ゲームを覗き込んだ時、携帯が鳴った。 「お父さん、電話だよ」ミカが言った。 「あ、ああ。きっと会社からだよ。ほっといて大丈夫さ」と、やけにそわそわしている。
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