9話 人生罰ゲーム

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「こんな時間に?」とお母さん。 「まあ、色々あるんだよ」電話が切れてしばらくすると、今度はメールを知らせる音が鳴った。 「メールだよね?」お母さんとミカが、同時にお父さんを睨んだ。 「まあ、後で見るよ。さ、さあ風呂にでも入るかな」と背伸びして部屋を出ようとすると「何で風呂場に携帯を持って行くわけ?」お母さんが目を細めていた。 そしてまた、携帯のメールが鳴った。お父さんが気を取られた隙に、お母さんが携帯を取り上げた。 「あっ!やめろ、見るな!卑怯だぞ」お父さんが、わあわあ言っている。 「仕事なんでしょ?だったらいいじゃない」 そしてお母さんは、メールを開いた。 " 昨日はご馳走さま。今日は家族サービスですよね。会えないのは寂しいけど、仕方ないよね。タブレット気に入ってもらえました?2人の写真も、入れておいて下さいよ。また来週、楽しみにしています。 おやすみなさい。ミサコより。" " PS、係長昇進おめでとう " 「あなた、タブレットのプレゼントって、確か男からだっわよね?」 「いや、あれ?女だったかな?男の様な気も…」 お父さんは、後ずさりしながら言い訳していた。 「何?2人の秘め事?浮気してるって事なんだ。はーん」お母さんは切れかけている。 「違う違う、誤解だって!何もしてないよ。食事しただけだって。それに、たかがゲームじゃないか」 「心の鏡だって言ったの、あんたでしょうが!」 昇進祝いが、修羅場に変わっていた。 ミカがぼそりと言った。 「これでピアスもゴルフクラブも、チャラのようね」 ミサコさん。ありがとう。 終わり
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