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碧と佑稀は物心つく前から共に育ってきた幼なじみ。
歳は碧が2つ上だが、お互いの家が近く、母親同士仲が良く、毎日のように遊んでいた。
「今日もあそぼ
公園の砂場に山つくろー」
「いいよ
じゃあ~、最後にトンネルつくるね」
お互いの家を行き来したり、近所の公園で遊んだり、常に側にいて遊んでいた家族同然の存在だった。
佑稀は高校生になってから碧に憧れなのか、恋心なのか、自分ではわからない感情も芽生えるようになっていた。
しかしそれを確かめる勇気はない。
さらに夏休みの最終日に両親の仕事の都合で転校しなければならないのだが、そのことも告げられずにいる。
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