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「…うん」
「考え事してる時も見るよね、星
…ねぇ、どうしたの?
この間から元気ないしさ」
碧は体を起こし、顔を見ながら言う。
「気づいてないと思ってた?」
「…いや、何でもないよ
…まぁでも、みんなは3年生だから、こうやって一緒に夏を過ごすのも最後なのかもしれないと思ったら寂しいなとは思ってるけど…」
佑稀は目を合わせずに空を見上げたまま、言わなければいけないと思っていた事とは違う事を口にした。
「大丈夫だって!
昨日も言ったけど、卒業した後も、大人になったって会えるよ
それに、わたしたち卒業するまで7ヶ月もあるんだからまだまだ思い出作れるし」
碧は明るい口調で言い、満面の笑みを向けた。
それに対して頷くだけで何も言えない佑稀。
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