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しばらく経った、ある日の夕暮れ。
真っ青な顔をしたご主人様が、まるで夢遊病者のような足取りで自分の部屋へ戻ってきました。
何があったのでしょう。
信じられないとつぶやきながらご主人様が何度も眺めるスマートフォンの画面には、ご主人様を愛しているはずの彼女がハンサムな顔をした少年とキスをしている画像と引退を伝えるニュースの文面が映っていました。
ご主人様は、そんなハズないんだ、僕がこんなに応援しているのに、僕のことを好きなはずなのに、きっと何かあったんだ、と蒼白な顔でうわ言の様に繰り返していました。
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