我が家の付喪神

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「ほーい、ごちそーさまー」 「. . .御馳走様です」 「あー、食った食った」 「ごちッス!」 食事を終えた各々がテーブルを立つ。彼らはこのあと自由時間だ。現代の娯楽を楽しむも良し。居間で刀の手入れをするも良し。家の掃除をするも良し。延々と呪いの言葉を唱えるも. . .良いわけではないが許容している。 自分は物置へ他の付喪神の本体である道具のチェックをするのが日課となっている。付喪神の本体である古物は二百以上あるので骨が折れる。 「あ、ご主人。洗い物するの手伝ってください」 「えー、めんどくさ」 「散々寝てたんですから後片付けくらい手伝ってください!」 「あー、はいはい、やりますよ」 「はい! お願いします!」 鏡夏の無邪気な笑顔が眩しい。見た目は十代前半だが、中身はしっかり者なので頼もしい。 向こうの居間から騒ぎ声がする。千刀爺と賽子だろう。ゲームのコントローラーを取り合ってるのが想像できる。 外の中庭では八尾姫と百一が草刈りをしている。百一は暇なのを八尾姫に捕まったのだろう。 十架は和室で変な魔方陣を書いてニヤついていることだろう。 今日も我が家は付喪神たちで賑わっている。
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