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どうだ。これで満足だろう。文句あっかこのやろー。 私の回答に彼はひとしきり笑っていた。こんなに誰かの笑い声を聞いているのも久しぶりな気がする。 その笑い声は自然と放課後のメロディの中に馴染んで、意外と不快ではなかったから、私はそれが止むのを待つことにした。 「…………やっぱ証明は難しいなぁ」 やがて小さく呟いて、彼はようやく顔を上げた。 証明?そんなにそこの数学の問題集が難しいと思っているのか?と疑っていたのも束の間。何か決心でもしたかのような真剣な眼差しと正面から交わり、息が止まる。 「なぁ、いいんちょー」 「………何よ」 「あんた、こないだの現代文のテスト何点だった?」 ……………………はい? 「……………な……76点ですけど……」 「やりぃ、俺94」 「……はぁ?」 確かに私はどちらかというと国語が苦手だ。苦手だがまさかこの金髪に負けるとは。って、そうじゃなくて。何が言いたいんだこいつは。 戸惑う私に、彼は息継ぎも惜しんで畳み掛けるように喋り始めた。     
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