箱庭の純愛

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あんなにも綺麗な同期2人に、お情けで仲良くして貰ってるような私なんて、絶対に選ばれるはずがなかった。 後に拓也さんには聞いた事がある。 「どうして私だったの?」と。 【真面目にコツコツと仕事を頑張る姿に惚れたんだよ】と、彼は答えた。 真面目だけが取り柄の私は、真面目に生きて来て本当に良かったと思ったっけ。 同期の2人には、拓也さんとの事を報告しようかどうしようか少しだけ迷った。 でも隠して付き合って、バレた時がもの凄く気まずい。 そう考えた私は、昼休みの食堂で2人に報告する事にした。 あの時の2人の心底驚いた表情は今でも忘れられない。
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