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放課後。
僕は一直線にある場所へ向かった。
『第二音楽室』と札に書かれている部屋のドアを開ける。
「失礼します……」
シン、と不気味なほどに静まり返ったこの部屋にはもちろん誰もいない。
白い光が視界を遮る。塗り潰されそうなほどに眩しい。
「……つぅっ」
突如襲い来る吐き気を堪え、ピアノのカバーを開き、椅子に座る。
「ふぅ、はぁ、あ、はぁ」
楽譜を譜面台に置き、呼吸を整える。
鍵盤に指を添え、いざーーー
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