31人が本棚に入れています
本棚に追加
「帰って来る途中、凄く夕焼けが綺麗でね、満作と一緒に見たいなって思ったんだ」
「うん、確かに綺麗だ。ここからだってほら、見えるよ」
満作が私の後方を指差した。私が振り返ると、夕焼けが畑を照らしていた。眩しくて胸が締め付けられた。やけに綺麗に見えたのは、今思えばそういうことなんだろうけど、その時の私にはぼやけてよく分からなかった。
「今から風呂入って、ビール飲みながら晩ご飯一緒に食べて、一緒に寝ますか。明日久し振りにオフなんだ」
満作が言った。
「うん、いいよ」
私はそう答えていた。
最初のコメントを投稿しよう!