清水湊side3

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原田にメッセージを送った後、反応を気にしていたが、既読になったのは夕方だった。 既読にはなっても、相手から返事はこない。 原田の仕事が終わると思う時間になっても、メッセージは依然としてこなかった。 (まぁ……そうかもしれないな) 俺があいつの立場なら、話なんてしたくないし……当たり前か。 そう思うと暗い気持ちになったけど、連絡はないから、話せないとまだ決まったわけでもない。 だから連絡を待った。時間が経つごとに気が重くなるし、したくないのに嫌な想像ばかり勝手に浮かんできてしまう。 肺全体が重たく沈んでしまった感じもした。 もう原田は俺に愛想つかして、二度と連絡なんてしてこない気もしていたし、連絡をくれても、あいつにとっていい話にはならないのだから、どちらにせよこの苦しさは拭えないのもわかっていた。 はぁ、と知らず知らずため息ばかり口から零れる。 ほとんど食べていないのに腹も空かないし、転がったベッドから動けなかった。 そんなふうにしていても時間は過ぎて、横目で見たスマホの時刻は午後10時29分。 メッセージが既読になってもう5時間は過ぎた。 (もう、今日は無理かもな) 連絡が来ることを諦めかけ、風呂にでも入ろうと思った時、電話が鳴った。 ビクッと、自分でも大げさなくらいに肩が跳ねる。 スマホ画面に表示されていた名前は「原田」。 見た瞬間、大きく鼓動が騒いだ。
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