優くんなんてっ!!……大好き、なんだから。

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 「じゃあ行こうか、ミーコちゃん」  「はい、よろしくお願いします」  黒のアルフォードの助手席に乗り込むと、新車の匂いがした。緊張した面持ちで前を見つめていると、運転席に座る中村さんが笑いかけた。  「まだ試合会場に着くまでは時間かかるから、今からそんなんじゃ、疲れちゃうよ」  「ぁ、はい……」  それでも、緊張せずにはいられない。  だって今日は、私が優くんに初めて告白する日なんだから……
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