優くんなんてっ!!……大好き、なんだから。

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 あ、正確には二回目、か。  一回目の告白はうっかり口を滑らして、しかも直後に別れを告げるという最悪なものだった。  『優くんが、好き。   優くんのことが小学生の時からずっと好きで、中学に入って再会してからもっともっと好きになった……   だからね。     好きだけど……好きだから、優くんとは、バイバイなの』  優くんは近所に住んでたお兄ちゃんで、小学生の頃はしょっちゅう絡まれたり、からかわれたりしてた。それが中学に入学した途端、顔を合わせることがなくなって、私の胸にはぽっかりと大きな隙間が空いてしまった。  そんな優くんに会えない寂しさを『これでからかわれずに済んで、せいせいした』『優くんがいなくてすっきりした』って必死に自分に言い聞かせて、記憶の中から優くんを追いやった。  それなのに……中学で優くんに再会して、強引に彼の所属するバドミントン部に入部させられたり、毎日一緒に帰ったり、週末に通ってるサークルに連れてかれたりしてるうちに、必死に押さえ込んできた優くんへの気持ちがいっぱいになってた。  私はその気持ちを素直に認めたくなかった。だって、優くんはすぐに部活を引退し、卒業してしまう。その後は……また、離れてしまうから。  小学生の時に感じたような……ううん、それよりも深い悲しみを味わうのが怖くて。  だから、『ミーコが好きだ』って言ってくれた優くんの気持ちを受け止めることが出来なかった。
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