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心も体も疲れを感じた美晴は、すぐに鉄也の居る場所へと向かった。
今の時代は便利だ。
携帯電話があれば互いの居場所も解るし、待ち合わせで、はぐれる事もない。
油絵を仕上げている鉄也の姿は、先程イチャついていた相手だろうか?
何かが乗り移ったかのように頭の中の理想の世界を具現化している。
美晴は鉄也の絵を後ろからそっと眺めながら、どこで終わらせるか、限りなく続けていくのか、見守っていた。
女性が蛸に纏われつかれている構図で、勿論ほとんど全裸であった。
バックは暗闇を表しており、浮き上がるように裸体が描かれており、その女性の表情は恍惚としていた。
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