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「美晴が僕に何を言いたがってるか解ってるよ」
「え?」
「だって顔に書いてあるじゃん」
「そう?」
「僕が妥協して生きる、つまらない男だと思ってるんでしょ?」
「え?そんな事ないよ」
「あはは。僕たち何年一緒にいると思ってるの?長いだろ?」
「うん」
「美晴はさ、大人しそうに見えるけど、芯がしっかりしてるからね。割りと頑固だし」
「ええ?」
「それに我儘だからね。お嬢様だしさ」
「ひどいわね。その言い方」
「だって、その通りだろ?それにイジられキャラだからさ。意地悪言われるのも嬉しいんだろ?」
「え?それはまあ」
「感じやすいしね」
そう言って鉄也は耳たぶを触ってきた。
「あ、こんなところで、やめてよ」
美晴は顔を赤くした。
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