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第1章 プロローグ
シャン…
パンパンッと景気の良い音と共に100円玉を投げ入れ、深くお辞儀をする。
神社特有の木の匂いと不思議な雰囲気を肌に感じて体がピリピリと共鳴するのがわかる。
もうこれが日課になってから3年がたつ。なかなかアホなことをしているもんだって自覚がないわけではない。
ただ、ここに来るたびに何かの力が背中を押してくれるように感じてしまうのだ。実際は気のせいなのかもしれないけど。
でも俺がこうやってお参りを終えて帰ろうとすると、大抵帰らないでくれ!とでも言うように向かい風が吹き付けてくる。
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