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「ところで今はいったい何時だ」
「五時半?」
皆本は明け方頃喜多の部屋をこっそりぬけだすと、始発に乗って西のところにやってきたのだ。
西は古い七階建てのビルの屋上にある、ワンルームくらいの広さの違法建築っぽい建物に住んでいる。
西は「ペントハウス」と呼んでいるが、ペントハウスといえば高級マンションのてっぺんの一番高い部屋だ。それが、ぜんぜんそんなかっこよさや豪華さなど皆無、むしろ映画やドラマにでてくる犯罪者の潜伏先というほうがしっくりくる。
うさんくさい。しかしそれがよい。
怪しさも含めて最高の隠れ家だ。西は実家が近いくせにそこを高校の頃から使っており、今は完全に自分の住居にしている。皆本も西の友だち特権で、ガンガン階段を上がってなんどきでも勝手にしのびこむ。
「で、何してる」
ごそごそと服を脱ぎだした皆本に、西は尋ねた。
「え、だって、シたくて」
「さっきまでその男と性的な遊戯にふけっていたというのにか? いたしていたと言うのに、まだしたいのか?」
西は芝居がかった「激昂」を演じる。
「いや、だって、一応最初なら普通、猫かぶるじゃん? そんなの物足りないに決まってるじゃん? おまけに真面目な、」
「「真面目なセックス~」」
二人でハモってゲラゲラ笑った。
皆本はセーターを脱ぎ、下に着ていたTシャツだけになって西の身体にすりよる。そっと股間に手を忍ばせると、パジャマの中の西の分身は完全に目を覚ましていた。
「いつもの西のが、欲しいな」
吐息とともにねだると、西の手がのびて、皆本のものをもみもみと優しく揉んだ。
続きはムーンライトノベルズでどうぞ~!!(1の半ばすぎたあたりからです)
https://novel18.syosetu.com/n3024et/1/
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます……
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