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「久しぶり~?アーネェェェン!!」
「ギャアァァ、じゃなかった、た、大佐殿ぉぉ(思わず敬礼する)な、何でっ!でありますか?」
「ウン、ウン、元気でやってるようで、何より、何より!大佐も嬉しい。ところで、
この本だけどさぁ(頬に怒りマークをブッツブツに突っ立てた大佐が、
笑顔で18禁マークが大きくついた冊子を翳す)」
「ヒイィッ」
「“激犯!クソロリ大佐を集団で!”“続激犯!クソロリ大佐と集団トイレ”
作者一口メモ“実際の上司がモデルです(笑)”
いや~速攻でア〇ゾンに注文して、買ったよぉ~。面白かったよ~、そして
感想を言いたいから、自宅に行くよ~!SNSで個人情報出しすぎだよ。ア~ネェェン!
我が国の秘密警察の情報網なめちゃいけないよぉ~?“もろこし刑”覚えてる~?
楽しみにしててね~(通信が切れる)」
「・・・・」
「言っとくけど、俺は何にも言ってないから…お前が亡命者なのに、自身をネットで
晒しすぎただけだからな。」
「・・・・」
「車行こうか?アーネン」
「イ…イベントまでに戻ってこれるよね?」
「いや、そりゃ…お前次第じゃね?」…
輸送機の室内に明かりが灯る。降下態勢が整ったようだ。明るくなった争侍は、
それぞれ離れた所に座る“お仲間”の姿を見た。
1人は浅黒い肌、南米系の背の高い男。
固そうな胸に、盛り上がった両腕の筋肉。まるで重戦車のような印象を受ける。
もう1人は女性。ブツブツ暗そうにうめく声が
さっきからずっと機内に不気味な音楽を奏でていた。サイコ野郎か?
最も、あまり自分が言えた身分じゃないか?
「全員、準備は整いましたか?手短かに要項を伝えます。貴方達は今から、
武装集団“ボゴ・タルタ”の支配都市、モガモシュに降下し、
囚われている少女を救って下さい。目標の場所はわかっています。
彼女が持っているGPS型ビーコンは
まだ反応している。つまり生きているという事です。」
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