9141人が本棚に入れています
本棚に追加
/1434ページ
「…こう…やってみたんですけど…」
シャワーでやったことを再現してみせる。椿は真剣だ。
「鼻息が掛かるんです。どうなんでしょうか…こんなものなのですか?」
「…椿。さっき私としたキスは……そうね、レベルで言ったら三ぐらいかしら?…本当のキスは……恋人同士のキスはもっと…こう…激しいものなのよ」
椿は驚いた表情で庸介に身体を向けた。
ほら、だから……ノーブラの胸が当たるんだって…。
「激しいって…!そんなにすごいのですか?鼻息どころじゃないのですか?」
何を想像したのか、だいぶ興奮している。
「…映画のキスシーンは観たことあるでしょう?」
「はい」
「どんなだった?」
「…えっと……舌が…口の中に入ってました…。でも、あれは映画の世界だからですよね?舌が口に入るなんて…そんな…。さっき、あやめさん私の唇をペロッて舐めたじゃないですか?普通はあの程度ですよね?」
ペロッて…そんな可愛いものじゃないけどな。
最初のコメントを投稿しよう!