ストーカー椿は、斉木とニアミスする

2/34
9136人が本棚に入れています
本棚に追加
/1434ページ
「さあ、座って。フォーを作ったから食べましょう。パクチーは大丈夫かしら?」 「はい!ありがとうございます。あやめさん、お料理出来るんですか?」 「そうね、お店のおつまみも私が作ってるし…まあ、簡単なものなら作れるわ」  庸介は器をテーブルに置くと、向かいの席に椿を促した。ふと椿に目をやって、気まずそうに目をそらした。 「…椿、先に着替えてきなさい」 「………?なんでですか?」 「…胸」  そう言われて視線を落とすと、Tシャツの胸の先端がぷっくりと膨らみ透けていた。 「やだ!着替えてきます!」  顔を赤くして寝室へと駆けていく後ろ姿を見つめながら、庸介はため息をついた。  我慢…我慢だ。しばらくの間は、我慢だ。
/1434ページ

最初のコメントを投稿しよう!