9169人が本棚に入れています
本棚に追加
/1434ページ
シャワーに行きたい。トイレでもいい。収まりのつかないこれを抜かない事には眠れそうになかった。
庸介は自分のそれに触れた。痛いほど硬くなっている。
そうは出来ない理由があった。
椿がしっかりと庸介のTシャツを握って眠っているのだ。
夢中でキスをした。手が胸に触れそうになるたびに思い止まり、椿の髪を梳いた。
しばらくキスをしていると、椿も舌を絡めてくるようになった。呼吸も無理なく出来ているようだ。無意識だろう、椿の腕が背中に回り庸介を抱きしめる。
このまま最後までしてしまいたいと、何度も思った。
そっと唇を離した。上から椿を見つめると、閉じていた目を薄っすらと開いて、ボンヤリと庸介を見上げた。
「……大丈夫?」
濡れた口元もそのままに、潤んだ瞳で椿は頷いた。
笑顔で頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!