第三部

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 環の乾いたさらさらした褐色の肌に涼介は頬ずりしながら背中に指を這わせ、ワイドパンツとTバックの小さなショーツをずらし形の良い上向きのヒップを出させる。 身体を抱きかかえ、ベッドに寝かせ涼介は覆いかぶさったまま浅黒い肌に柘榴のように輝く小さな乳頭にキスをする。 9等身の整ったスタイルと手足や小さなパーツのあどけなさが涼介を倒錯させる。 「綺麗なのに……なんて……可愛い」 肌を撫で、身体中にキスを降らせ、そっと短く整えられた茂みに手を伸ばす。環は身動きせず簡単に涼介の指先を秘園へ迎え入れる。 優しく指先で柔らかい波打つそこを愛撫している涼介が、いきなりがばっと上体を起こす。 「どうしたの?」 環は不思議そうに尋ねた。 「君は……初めてじゃないか……」 涼介は大きく深呼吸をしてベッドの端に引っかかっていた環の白いブラウスを、彼女の身体を見ないように背中からふわりと掛けた。 「わかる――の」 「あまり大きな声では言えないが、それなりに女性経験はあるんだ。――女性がヴァージンかどうかは、最後までしなくてもわかるよ」 「そう――。じゃあ、抱かないのね」 「抱きたいと思ったのは本当だが……。もっと大事にした方がいい」 「もうジャンもいないのに……」 「そうだ。どうしてなんだ。君はジャンの恋人だっただろう?」 「ジャンの……私はリトルプリンセス……」
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