第三部

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涼介が環の長い足を曲げさせ、小さな爪先をとらえ、指の一本一本に口づけをすると彼女はふるふると身体を震わせ短い声をあげる。 柔らかい踵を持ち、足の甲に舌を這わせ、十分に足を堪能しようとする涼介に環は喘ぎながら質問する。 「ど、どうして、そんなに足が好きなの? み、んなはバランスが悪いって、あ、ん、あんまり好まれなかったけど」 「さあ、なんでだろうね。子供のころから好きだった。足はいつも隠れているからね。俺も子供の頃は埋もれていたから隠されているものが好きだ。――特に君の足は宝物を見つけたような気分になるよ」 「そ、そう――んんっ」 「足、感じやすいね」 よく締まった足首を持ち太腿を舐める。もう片方の足を撫で上げ、足の付け根を優しく撫でまわす。 整えられた三角の茂みから環の秘部が覗いている。指先で花芽をそっと押すように撫でると環の身体がびくっと跳ねる。 「我慢できなくなるな」 「我慢? なぜするの?」 「大事にしたいから」 「もう大事にされてるわ」 ふっと優しく笑む環に涼介は「ああ、そうだ。いいものがあった」と身体を起こす。 「ちょっとだけ、待ってて」 シーツでひらりと環をくるみ素早く家に入り、手に小瓶を持って出てきた。 「これを使おう」 「なあにこれ」 「兵部さんと開発したローション」 「へえ。いろんな仕事するのね」 「ははっ、これはプライベートの作品。どう嗅いでみて」 蓋を開けるとふわっと甘い花の香りと森の香りが同時に漂う。 「いい香りだわ」 「だろう? これは口に入っても大丈夫なんだ」 指先にローションをつけ、環の小さな唇に塗り、舐め合うように口づけをする。 「ああ、甘い、のね」 小瓶の中身を涼介は口に含み、温めると、環の胸に少しずつ出しながら赤く色づいた蕾を舐めあげ甘噛みをする。 「んんっ、あ、あぁ」 指先にローションをのせ、環の花芽にも塗り付け、そのまま秘裂をなぞり、蜜源へ指を滑らせる。優しく上下になぞり続けると環は身体に力を込めはじめ、やがて痙攣させる。 「くううぅうっ――」 額ににじませた汗をぬぐうと環は頬を紅潮させ荒い息を吐きながら涼介を見つめる。 「気持ちよかった?」 「うん」 「そう、よかった」 環の身体が落ち着くまで涼介は優しく身体中を撫で、キスをする。
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