第三部

67/67
前へ
/168ページ
次へ
「薫樹、さん……」 甘くてエロティックな香りがするローションをお互いの身体に塗っては、撫でまわし、舐めとる行為を続けているといつの間にかローションが無くなっていた。 「あ、なくなっちゃった……」 「うーむ。結構な量があったはずなのに」 ふっと我に返ると芳香は「くっぷっ」と小さなゲップをした。 「あ、やだっ、ご、ごめんなさいっ」 「フフ、いいよ。起きてミントティーでも飲もうか」 「そ、そうですね……」 ゆっくりキスをして二人は笑い合う。 ローションのせいで胃が満たされてしまい欲望が薄らいでしまった。 結局、マッサージをするだけで今夜は終わってしまったが不満はない。 ただ薫樹はローションに良い味が付くことは必ずしも良いことではないと後で涼介に意見しようと思っていた。 第三部終わり
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!

547人が本棚に入れています
本棚に追加