第1章 始まりの街

2/7
前へ
/45ページ
次へ
「達也。体の緩みを直せ!常に神経を研ぎ澄ませろ!」 師匠の言葉を受けて、俺は深く深呼吸をする。そしてキッと目を見開くと、俺は自分のやるべきことに集中した。 ここだっ! 俺はフライパンを素早く振るとハンバーグを裏っ返す。 完璧な焼き上がり…涙ぐましい努力の末、ようやく納得のいく作りが出来た。 「師匠…俺、ついにやりました!!」 俺が師匠へと向き直ると、師匠は1つ大きく頷くと満面の笑みを浮かべていた。 「もうお前はどこに出しても恥ずかしくない、りっぱな冒険者だ…存分にお主の力を振るってこい!」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加