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第1章 始まりの街
俺はどこか寝やすい場所はないかとウロウロしていた。
俺も知りたい事だったし長老の試練とやらを承諾したが、その前に寝る場所の確保がしたい。
このまま稼ぎがよくなければ何日も宿に泊まれない可能性だってあるんだから、出来れば寝やすい場所がいいんだが……
リーン……
綺麗な鈴の音が聞こえる。どこからだろうか
リーン…
俺は無意識に音の発生源へと近づいていった。
リーン
脇道を抜けて人気の無い裏路地へと出ると、俺の目に飛び込んで来たのは視界いっぱいの白い光。
さっきまで店が立ち並んでいたとは思えない幻想的な道を進んでいくと、前に1人の少女の後ろ姿が見えてくる。
華奢な細い体に透き通るような肌。降ろされた長い黒髪は風でゆらゆらと揺れていた。
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